10月30日の今日、とてもいい学びをしました。甲良町にある滋賀県立甲良養護学校でとても貴重なお話を聞かせていただくことができました。こんな機会を与えて下さいましたS集落の皆さんに感謝します。
なぜ、私が甲良養護学校に行ったのかといいますと、実は私、S集落が
年に一度行う人権学習会が、養護学校で障害者の人権について学ぶということで開催されるにあたり、ちょっと関係をもたさせていただいていたもので、この貴重な機会にめぐりあったというわけです。
そうしたら、なんと多文化サークルメンバーのMさんとOさんも来ていらっしゃるではありませんか・・・・・・・・・・・。前置きはこれぐらいにして、その貴重なお話をお聞かせいただいたのは、甲良養護学校のH教頭先生でした。なんともやさしそうな笑顔がステキな先生でしたね。甲良養護学校は建設当初には、生徒数を100名と想定されていたらしいのですが、現在、173名と増加の傾向にあるそうです。
これは、障害を持つ子どもさんの保護者の方の理解が高まってきて、外の学校に行かせる家庭が増えたのではないかと分析されていました。
滋賀県には、5つの障害児のための学校があるそうで、しかもひとくちに障害といっても、肢体不自由、知的障害、耳や目が不自由などなど多様であることなど初めて聞くことばかりで、細い目をぱちくりして聞いていました。
そして、今日は学習発表会というのが開催されていて、甲良養護学校の生徒さんによる演劇などの発表を見る機会もありました。体育館の中にはいるともう始まっていましたね。『さるがに』という演劇でした。衣装や大道具、小道具、音響、照明などとても本格的でした。
これだけの演劇をやるには、かなり時間をかけた練習と準備が必要だなぁと素人の私にでもすぐにわかりましたね。いやぁ 養護学校の先生の努力やきっとご家族の協力のもとで、もちろん、生徒のみなさんのがんばりが伝わるとてもマジに見ごたえのあるものでしたね。
残念ながら、研修時間の関係で、途中、体育館から出て、再び研修会議室にもどり、H教頭先生のお話を聞かせていただきました。
とても印象的なお話は、『甲良養護学校では、173通りの教育計画があります』ということでした。
つまり、173人の生徒ごとに教育計画があるということ、一人として同じ人はいないということを熱く語っておられましたね。そして、さらに、印象的だったのは、『おむつ』が中々とれない生徒になんとか、用を足したい時に人に伝えられるように合図をこのようにすればいいと教えていたが、うまく伝わらずかなり時間が経過はしたが、ある日、サインを見せてくれたので、『今だ!!』ということで、トイレに連れて行って用を足した。『よかったなぁ』と生徒に声をかけたとH先生。
少しでも人の世話にならないように『自立』していくことを求め、教育していらっしゃるということを聞いて、本当のやさしさとはこういうことなんだなぁと私は感じましたね。
やはり、とにかく知らないことばかりでしたね。知らないということはだめですね。まずは、知ることからはじめて、同じ時間や場所を共有すること、つまり、交流がやはり大事ですね。そんな学びと気づきの時間でした。
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